【紹介】志水庵(しすいあん)

そば処 志水庵 (しすいあん)


安曇野には美味しい蕎麦屋さんがたくさんあります。
今回は山麓線沿いにあるお蕎麦のお店の紹介です。

向かい側には、これも人気の高いカフェの「七ヶ月」さんがあります。
森の木々に囲まれた静かで落ち着いた場所に両店ともあります。


「志水庵」は、2019年8月にオープンした本格手打ちそばのお店です。

安曇野市穂高の「こねこねハウス」に勤められていた店主(清水さん) が独立され、新たに志水庵をオープンされました。

こねこねハウス
穂高の農産物等を販売する「Vif穂高」が運営する体験工房。信州のそば名人の指導によるそば打ち体験と、信州名物おやき作り体験ができる「こねこね体験道場」と、その隣にはそばの喫食ができる「めん処穂高」が併設されている。予約制。

店主は国家資格の「麺料理専門調理師」を取得され、松本市内の老舗かつお節店でだしについて学ばれています。

以前、ここでは「早乙女」という蕎麦屋さんが営業していましたが、施設をそのまま引き継がれ、新たに「志水庵」として誕生したのです。「志」を持ってそばを出したいという店主の意気込みが感じられます。


窓からは緑が見えて、とても気持ちの良さを感じます。
テラスもあり、整備されれば外での食事も楽しめそうです。


メニューを見ると、この地域では珍しい「にしん蕎麦」も提供しています。
有明ざる、つばくろざる・・面白い名ですね。"十割そば" かいなかの違いでしょうか。

今回はおススメの "天ざる" を注文しました。
海老と野菜の天ぷらをサクサクといただきました。美味しい!
おやっ! リンゴの天ぷらも入っていました。これもまた珍しい!



そばと天ぷら

■ ところで、なぜ、そばに天ぷら?
そばと天ぷらの組み合わせは、栄養面でもバランスが良いと言われています。
そばにはビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、天ぷらの野菜や海鮮には様々な栄養素が詰まっています。美味しさだけでなく、栄養バランスの良さもこの組み合わせの魅力といえるわけです。

■ そばの大衆化
そばは中国から渡来しました。
日本での栽培は奈良時代から始まったとされています。
最初は薬草として扱われていたようですが、平安時代にはすでにそばを主食として食べる風習が広まっていたとされています。
江戸時代になると、そばは大衆食となり、そば屋が各地に広がりました。

■ そして、天ぷら
当時のそば屋さんは屋台が多く、天ぷらも同時期に「天ぷら屋」と呼ばれる屋台の数が増えていました。
そば屋が「天ぷらそば」をメニューの主流にしたのは、1827年~1837年頃と言われています。

もともとは、そば屋の屋台でかけそばを食べていた客が、隣の天ぷら屋から天ぷらを1つ購入してそばにのせたところ、そのあまりの美味しさに噂が広がったとされています。
屋台から民衆の心を捉えたそばと天ぷらは、お互いの相性も良く自然と一緒に食べられるようになったのです。