穂高神社を灯す竹灯籠のイベントが、今年は2週に渡って6日間行われました。
12月1日(金)~3日(日)、8日(金)~10日(日)
点灯時間は 16:00~20:00
場所は安曇野市穂高神社
今年で12回目を数えます。
年々規模は拡大し、今年は約1万本もの竹灯籠のあかりが、神社内で神秘的で幻想的な世界を演出しました。
高さ50cmほどの竹筒が並び、中のろうそくに火が灯されます。
点灯式は16時から行われ、点火用ライターを持参すれば誰でも点灯式に参加できます。
本部で専用ライターを購入し、点灯に参加してみました。
竹筒の表面には文字や模様が施されているものや、和傘も置かれていました。
■ 竹田市の竹楽
大分県竹田市 (たけたし) で行われている 『竹楽』(ちくらく) というお祭りを安曇野でも伝えたいとのことで始まりました。
竹田市では、毎年11月に「たけた竹灯籠『竹楽』」が開催されます。今年で24回目を迎えます。
風情豊かな城下町に2万本の竹灯籠が灯り、幻想的な世界が演出されます。
竹田市は山林が総面積の65%を占め、その内、竹林面積は540haにのぼります。
竹林の保全と有効活用をし、地域の活性化を促すために2000年より開催されています。
穂高神社の竹灯籠も、竹田市のお祭の後、譲り受けてきます。
譲り受けてきた竹灯籠の数は、今年は1万本にもなりました。
■ 神竹灯のものがたり
素敵なものがたりがありますので、安曇野神竹灯ホームページより紹介します。
神竹灯のものがたり
ここには、九州の神人の神である「穂高見命」(ホタカミノミコト) という神様がいます。
彼には、九州・祖母山 (そぼさん) の神である「豊玉姫」(トヨタマヒメ) という姉がいました。
「穂高見命」は自分の故郷である九州のことが時々恋しくなることもあります。
ある日のこと姉の「豊玉姫」から贈り物が届きました。
開いてみると竹筒がありました。
手紙には優しい姉からのメッセージが・・・
「元気にしてますか?
今年も私のふもとの竹田市では「竹楽」という里山を守るために始まった竹にあかりを灯すお祭がありました。
土地の人が心を込めて続けています。山を大切にする人々の心を、あなたの住む安曇野にも伝えたいと思ったのです。
今は、世の中が不安で希望が見えなくなっているわ。
だから、竹のようにまっすぐに強く伸びて進んでいくようにと、遠く離れた安曇野の人々の心に届けたいと思ったの。」
「よし! 安曇野でもこの灯りをともそう!
竹の光がみんなの心を明るく照らすようにしたい!
だからこの灯の名を「神竹灯 (かみあかり) 」と名づけよう!」
こうしてこの「神竹灯」がこの地ではじまることとなったのです。
【備考】
祖母山は豊玉姫が祀られており、山頂には祖母岳明神が祀られている。
豊玉姫は初代天皇である神武天皇の祖母にあたる。
それゆえに「祖母山」(そぼさん) と呼ぶようになった。
祖母山の頂上が上宮、竹田市にある健男霜凝日子神社 (たけおしもごりひこじんじゃ) が下宮となる。
祖母山は日本百名山の一つであり、裾野に暮らす人々にとってはいにしえより信仰の山である。
■ 竹灯籠の特徴
竹楽に使用する竹灯籠は、一定の比率によって組み合わされた三本組を基本とします。
灯りも専用のロウソクを使用し、電飾等は使用しません。
全てが自然体にこだわったものとなっています。
竹楽は、里山の保全と資源の新たな活用をテーマとして、様々な分野で取り組みが進められています。
竹灯籠は灯籠としての役割を終えると、竹炭や堆肥として無駄なく資源として再利用されるのです。
穂高神社の竹灯籠をご覧ください。
■ あづみ野てらす
「あづみ野てらす」とは、穂高神社を会場としたフード&クラフトマーケットのことです。
12月1日(金) ~ 3日(日) は <CANDLE & FLOWER MARKET> として、キャンドル作家やキャンドル専門店、花屋が並びました。
8日(金) ~ 10日(日) は <FOOD & CRAFT MARKET> として、美味しいグルメ店やスイーツ店、雑貨屋などが並びました。
キッチンカーも6店舗出店しました。
期間限定の神竹灯御朱印を購入してきました。
神竹灯の様子を動画にまとめました。ご覧ください。
■ 神楽殿ライブ
神楽殿 (かぐらでん) では、イベントを盛り上げるコンサートが行われました。
6日間、多くのアーティストによって素敵な演奏等が披露されました。
出演アーティストは
花村佑子 / 臼井則孔 / 髙橋あず美 / 羽音瑠(はねる) / ボーカルグループ MA☆VO / 宮澤さん姉妹 / ダンスユニット POLI crew /
語り 天沙羽恵美
ライブの様子を動画にまとめました。ただし、10日(日)の一部分のみですのでご了承ください。(9日の一部も含まれます。)