アイスチューリップ

アイスチューリップの庭

 

国営アルプスあづみの公園 (堀金・穂高地区)で
「アイスチューリップの庭」が開催されました。
期間は 1/2(火)~1/28(日)

場所は安曇野市にある、自然豊かなの森の中の公園とも言える場所です。
地域のシンボルである常念岳を仰ぎ見ることができ、かつ安曇野の風景を一望できる場所にあります。

▼ 後ろに見える三角形の形をした山が常念岳です


公園内にある「あづみの学校」の建物の中が会場です。

 

その中の多目的ホールで「Indoor Garden インドアガーデン」が開催されました。
企画名は「アイスチューリップの庭」

 

単なるチューリップの陳列だけでなく、楽しい物語で演出効果を出しています。
今年のテーマは童話「三匹の子ぶた」
壁紙やオブジェを設置して、会場が絵本のような空間に仕上げられました。
(物語の様子は下の動画 ⇩ でご覧ください)


会場内には 12,000球 6品種 (赤、白、黄色、ピンク、紫、薄紫) のチューリップが陳列されました。
真冬に花が楽しめるアイスチューリップです。


同園では4月下旬~5月上旬に20万球のチューリップの花が咲きます。
アイスチューリップの展示は、そのPRを兼ねて2014年から始められました。

チューリップは 4~5月の春の花です。
それなのに、この冬の時期 (1月下旬) にチューリップ!? それは・・・

アイスチャーリップ とは
一度球根をポットの土に植え付けて根を成長させます。
その後、特殊な方法で冷蔵し「冬眠処理」させて、施設に長期間入れます。
そして、冷蔵施設から取り出し、自然の温度環境にすることで
チューリップに冬を疑似体験させ、開花時期を調整するのです。
ある程度の期間にわたって冬のような厳しい寒さの環境に置くことで、それよりも温かい外に出されたチューリップの球根は「春が来た!」と勘違いさせて開花させるのです。
球根が寒さを体感した後で開花するという性質を利用したものなのです。

 

春咲きチューリップの1~2週間の開花期間に対して、
アイスチューリップは低温時期に開花するため、1ヶ月以上咲き続けます。
気温が低い時期に咲くので、開花した一つ一つの花が長持ちするという特徴があります。
寒い時期に咲くので花もちがよく、蕾から色づき、開花まで入れると1ヶ月以上楽しむことができます。

 

アルプスあづみの公園のアイスチューリップは 2014年から始まりました。
年によっては、12,000球10品種の色とりどりのチューリップが陳列されたこともあります。
テーマ(演出)について、最近の記録では
▶2018年……アンデルセン童話「おやゆび姫」
▶2019年……アンデルセン童話「マッチ売りの少女
▶2020年……グリム童話「ブレーメンの音楽隊」
▶2021年……「赤ずきんちゃん」
▶2022年……童話の世界を絵画風にアレンジした『童話のミュージアム』
▶2023年……チューリップの成長をアニメーションで表現した映像を演出

そして今回の「三匹の子ぶた」の演出に続きます。


さて、今回の演出を動画にまとめましたのでご覧ください。



いかがでしたか?
春のチューリップも素敵ですので、足を運んでみてはいかがでしょうか。