■ 神様って?
地域の穂高について調べていくと
「有明山神社」でも出てきましたが
天照大神 (あまてらすおおみかみ) をはじめ、
天照大神の立て籠った岩戸、
さらには八面大王など
興味深い物語がたくさん出てきます。
有明山神社には
祭神 (さいじん) として、いくつかの神々が祀られていました。
主には、日本神話に登場する神様たちです。
そこで、次なる散策の前に
日本の神々について簡単におさらいしておきましょう。
日本最古の歴史書は
『古事記』(こじき) と 『日本書紀』(にほんしょき) と言われていますが
■■■ 『古事記』と『日本書記』
『古事記』 には、神代(じんだい) から33代天皇である推古天皇(すいこてんのう) の治世まで(628年頃) が記録されています。
(神代とは神武天皇即位以前の、神々がこの国を支配していた時代のことです。)
『古事記』も『日本書記』も、40代天皇・天武天皇 (てんむてんのう) の勅命で編纂が始まりました。
『古事記』は712年に、『日本書紀』 はその8年後の720年に完成されています。
『古事記』と『日本書紀』を合わせて記紀神話 (ききしんわ) と称されています。
ところで、両者の違いは・・・
特徴は・・・
『古事記』は神話に関する記述が多く、『日本書紀』では著しく少ない。
『古事記』は物語調で、『日本書紀』は編年体で記述されている。
『古事記』はやまとことば(日本固有のことば)を多用しているが、『日本書紀』はすべて漢文体である。
目的は・・・
『古事記』は国内向けに天皇の正当性を後世に伝えるため。
『日本書紀』は日本の歴史の正当性を対外的に示すため。
『日本書紀』は正史として、朝廷でも尊重され、貴族たちにも教養の書とされました。
一方の『古事記』はあまり知られていなかったのです。
江戸時代の国学者である本居宣長 (もとおりのりなが) が、『古事記』の解説書となる『古事記伝』を書き上げ、『古事記』の本格的な研究が始まったのです。
日本神話の神々の物語が記されているのは 『古事記』 ですね。
それでは、『古事記』 から日本の神々について追っていきましょう。
次のページで「日本神話ストーリー」としてまとめてみました。