【紹介】安曇野ビンサンチ美術館

■ 安曇野ビンサンチ美術館


安曇野ビンサンチ美術館

(VINSANCHI ART MUSEUM AZUMINO)


本日11月12日(日)、この日が開館最終日。明日からしばらくの間、冬期休館となります。
急いで見学に出掛けました。

 

拡張現実AR作品が飾ってあります。
その一つがこれ!

 

この作品を観るためにはスマホにアプリ(無料)をダウンロードする必要があります。
アプリを入れたスマホを絵にかざすとARを見ることができます。
使用するアプリ名は 「Artivive」 
この日、お話し好きの北山館長が丁寧に案内してくれました。

 

ARとは「拡張現実(Augmented Reality)」の略。
現実世界に対して、ARグラスやスマートフォン越しに3DCGなどの画像や映像、音声を投影する技術のことです。
スマホをかざすと、画面の中にCG映像が重ね合わされ、あたかも現実世界にキャラクターが出現したかのような映像表現を可能にします。

ARに似た言葉にVRがあります。
VRとは「仮想現実(Virtual Reality)」の略。
こちらは、現実ではない空間をVRヘッドセットや専用ゴーグルを装着して見ることができ、その世界に入り込んだような体感ができる技術です。

ARは、リアルな現実の風景に、さまざまな情報を付け加えて見せる技術なのです。
あるときは絵が幻想的に動き出し、落ち葉のフクロウが本から羽ばたきながら空中に舞い上がります。また、あるときは光学顕微鏡で見えるミクロの結晶が飛び出します。

 

屋外にも作品がいっぱい展示されていました。
庭を散歩しながら作品を鑑賞することができるガーデン美術館でもあります。

 

ここの美術館では、北山敏、早苗ご夫妻 の作品を展示しています。自宅でありアトリエでもあるのです。敏さんは静岡県出身、早苗さんは群馬県出身。自然の中で創作活動をしたいとの思いで、安曇野にログハウスのアトリエを建てて移住し暮らしの拠点とされました。

▼ 安曇野ビンサンチ美術館の「あづみのミュージアムカード」
安曇野市教育委員会が発行しており、他の美術館等も含めて33種類のコレクションがあります。

 

その他、薪が積んである「まき小屋ギャラリー」や、わんちゃん用のハンドメイドのドレスなども展示。トンボ玉(ガラス玉)のブレスレット作りなどいろいろな体験もできます。
テラスやひのきギャラリーで憩いのお茶も楽しめます。



ところで
美術館の名前であるビンサンチ (VINSANCHI)
中世ヨーロッパを感じさせるようなこの言葉には、とても意味深いものが秘められていそうですが……
実は……
「敏さんち(家)」からつけられたとのこと。
"敏(vin) と 早苗(sanaeのsan) の家(chi)" という意味もあるようです。
"敏と早苗たち" ということで、二人で共同制作した作品もあります。
素敵な名前、素敵な活動ですね。

ARの仕掛けには3種類あって、出版界への新たな提案でありチャレンジでもあるといいますが、その仕組みは難しくてよく分かりません。
ただ、今後の発展の可能性に満ちていて、とてもワクワクしますね。今後の活躍が楽しみです。
今回は絵をたくさん紹介できませんでした。是非一度足を運ぶか(来年4月ですが)、ホームページを参照してください。

美術館のホームページ   https://vinsanchi.com

自宅に戻り、美術館で撮影した絵を用いてAR効果を確かめてみました。
簡単な動画にしましたのでご覧ください。


ここで紹介はしたものの、安曇野ビンサンチ美術館は残念ながら、来年の4月まで冬期休館となります。休館明けの新作発表を楽しみにしましょう。
もうすぐ、安曇野は静かな冬を迎えます。